福島県の魅力的なグルメには、喜多方ラーメンが知られています。
福島県グルメの中でも、喜多方ラーメンは知名度が高く、人気のある料理です。

しかし、喜多方ラーメンがどのような料理であるか、どのような特徴があるか、福島県のどのお店で食べられるかなどご存じでない方も多いでしょう。
そこで今回は、喜多方ラーメンのルーツや特徴等を詳しく解説します。

喜多方ラーメンとは?

2枚目喜多方ラーメンは、一般的なラーメンとは異なる麺を使用している点が特徴です。
喜多方ラーメンは、平打ち熟成多加水麺と呼ばれる通常よりも水分を多く含む麺で作られています。

また、店舗によって味やスープが異なっており、麺の太さや縮れ具合、コシなどで個性が出やすいラーメンとなっています。

福島県では、喜多方市を中心に店舗が展開されています。
喜多方市の観光スポットを巡りながら、喜多方ラーメンを食べるのも良いでしょう。

喜多方ラーメンの歴史について紹介

3枚目福島県の有名グルメである喜多方ラーメンの歴史を紹介します。
喜多方ラーメンそのものは知っていても、どのようにして誕生したのか、ルーツを知らない方も多いでしょう。
そのため喜多方ラーメンの歴史や背景を知っておけば、旅行で福島県を訪れた際に喜多方ラーメンをより味わえるでしょう。

喜多方ラーメンの歴史

喜多方ラーメンは、札幌ラーメン、博多ラーメンと並び日本三大ラーメンの一つに数えられています。
多くの人に親しまれている喜多方ラーメンは、大正末期から昭和初期ごろに作られたといわれています。
中国から来た潘欽星(ばん・きんせい)という青年が屋台を引き、チャルメラを吹きながら売り歩いた志那そばが、喜多方ラーメンの元祖とされています。

また、屋台から店舗での営業スタイルに移り変わったのは、太平洋戦争が終わった昭和20年前半ごろです。
戦前から営業していた人たちに加え、中国からの引揚者が、大陸で学んだ知識や技術を持ち込み、営業をはじめるようになりました。

喜多方ラーメンの発祥地は?

喜多方ラーメンの元祖は、源来軒といわれています。
源来軒は、潘欽星がはじめた屋台から始まったお店です。
昔からの伝統を受け継ぎ、当時の作り方や味を守って、現代でも営業しています。

源来軒は、手打ちラーメンと手作り餃子がおすすめのお店です。
麺の太さは中間で、スープには鶏ガラを使用しています。
JR喜多方駅から徒歩6分とアクセスが良いため、喜多方ラーメンの歴史を知り、ぜひ元祖の味を堪能してみたい方は福島観光の際に訪れてみてください。

営業時間は午前10時から午後6時までです。
早めに店舗が閉まるため、観光地を巡ってから訪れたい方は、終わりの時間に注意しましょう。また、定休日は火曜日です。

喜多方ラーメンの特徴

4枚目喜多方ラーメンの一般的な特徴をスープ・麺・具材の項目に分けて紹介します。

喜多方ラーメンのスープは何味がある?

喜多方ラーメンのスープは、一般的に醤油味がベースです。
しかし、現在ではさまざまな食材をベースにした喜多方ラーメンのスープが存在しており、地場産品のみそを使用したり、酒粕を使用したりするラーメンもあります。

店舗によっては個性的なスープもあるため、事前にリサーチして気になるスープのお店を探してみましょう。
喜多方ラーメンを初めて食べるのであれば王道の醤油ベース、何度も食べていて一味違った喜多方ラーメンに挑戦してみたいのであれば、個性的なお店のラーメンにするなど目的にあわせた選択がおすすめです。

喜多方ラーメンの麺

喜多方ラーメンの麺は、平打ち熟成多加水麺です。
喜多方ラーメンを提供する店舗によって、太さや縮れ、コシなどが異なるため店舗によって異なる味わいを楽しめるでしょう。
平打ち熟成多加水麺は、通常よりも水分を多く含んでいる点が特徴です。
太めの縮れた麺にはスープが良く絡まり、噛んだときのもちもちとした食感も同時に楽しめます。

食べ応えのあるラーメンが好みの方には、喜多方ラーメンがおすすめです。
また、麺と一緒にスープの味を堪能したい方も、喜多方ラーメンに挑戦してみましょう。

喜多方ラーメンの具材

喜多方ラーメンの主な具材はネギやチャーシュー、メンマなど一般的なラーメンに入っているものです。
店舗によっては、ホウレンソウやなるとを入れる喜多方ラーメンもあります。
また、チャーシューには角煮やバラ肉が使われています。

店舗によって多少の違いはありますが、具材はシンプルかつ王道のメニューが多いようです。
喜多方ラーメンは具材に頼りすぎず、スープの深い味わいや麺の食感を楽しみたい方におすすめです。

喜多方ラーメンが有名になった理由

5枚目喜多方ラーメンが全国区の知名度を誇るようになったきっかけを作ったのは、「蔵のまち喜多方」といわれています。
喜多方では、昔から醤油やみそ、清酒などの醸造業が盛んに行われており、醸造蔵が多く利用されていました。
喜多方の蔵を撮る写真家・金田氏が行った写真展「蔵のまち喜多方」により、喜多方の知名度が上がり、多くの人が喜多方を訪れるようになりました。

蔵の見学や蔵の写真を撮るために訪れた観光客が、昼食や夕食として喜多方ラーメンを食べるようになり、口コミから徐々に広がっていったといわれています。
昔はファーストフード店がなかったため、大衆食堂の代表的なラーメンがよく食べられていたようです。

ハワイアンズ周辺の喜多方ラーメン店を紹介

6枚目喜多方ラーメンはその名前から、多くの店舗は喜多方市内に集中しています。
しかし、有名な観光地であるスパリゾートハワイアンズとあわせて行きやすいように、いわき市周辺の喜多方ラーメンを紹介します。

よつくら喜一

よつくら喜一は、喜多方ラーメンの名店「喜一」の姉妹店にあたるお店です。
2012年の復興の足がかりとして、喜一がのれん分けしてオープンしました。
福島県いわき市四倉町の道の駅よつくら港に店舗を構えています。道の駅にあるため、車で観光している人は行きやすいでしょう。

メニューには、醤油ラーメン・塩ラーメン・みそラーメンと、スープの異なる3つのラーメンがあります。
どのメニューもスープにこだわって作られているため、いわき市で本格的な喜多方ラーメンを食べたい方におすすめの店舗です。
いわき市でも喜一の喜多方ラーメンが楽しめることから人気を集めています。

らーめん一番館

らーめん一番館は、JR常磐線いわき駅より鹿島街道を経由し、約25分の場所にあります。
メニューには、喜多方らぁめん、喜多方ちゃーしゅーめんなどがあります。
また、喜多方ラーメン以外のメニューも豊富です。
喜多方ラーメンを食べたい人とほかのラーメンが食べたい人が同じグループにいても、豊富なメニューから選べるため利用しやすいでしょう。

喜多方ラーメンを深く知ってより味わおう

7枚目福島県の名物・喜多方ラーメンは、もともと中国から来た潘欽星によってはじめられました。
基本の醤油ベースだけでなく、みそや塩など個性豊かなメニューを楽しめます。
また、喜多方市内に留まらず、いわき市でも味わえる点が魅力です。

スパリゾートハワイアンズ内には、ハンバーガーやピザ、ラーメンなどさまざまなジャンルのレストランが併設されています。
温泉プールで目いっぱい遊んでお腹が空いたら、施設内で好きな食事を味わうのも楽しみ方の一つです。
喜多方ラーメンを楽しんだ後は、ぜひスパリゾートハワイアンズでレジャーを満喫しましょう。