地元の人にもあまり知られていないかもしれませんが、いわき湯本温泉の歴史はかなり古く、伝説的な逸話も残されています。

 

伝説的なお話としては、「鶴の伝説があります。
「二人の旅人が、佐波古(さはこ、現在の湯本町三函)の里を訪れると傷ついた丹頂鶴が降りてきて、湯気たちのぼる泉につかっていました。
かわいそうに思った二人が傷口を洗ってあげると鶴は元気に飛び立っていきました。
数日後、巻き物を持った高貴な美女が訪ねてきました。
巻き物には「この佐波古の御湯を二人で開いて天寿を全うし、子孫の繁栄をはかるべし」と記してあり、二人はさっそく、湯本温泉を開きました。」

これが、湯本温泉のはじまりとされています。

そう言えば、いわき湯本温泉のホームページには、鶴のキャラクターが使われています。

 

湯本温泉の歴史的記録は、延長五年(927)の延喜式神名帳に「陸奥国磐城郡小七座・温泉(ゆ)神社」とあることによります。

「延喜式神名帳」では、三箱御湯と呼ばれ、道後温泉、有馬温泉と共に、日本三古泉と称されています。

 

現在でも湯本町三函として地名に名が残っている「さはこ」(漢字は、「三箱」「三凾」「佐波古」などがあてられています)の由来ですが、諸説あって決定的なものは無いようです。

 

歴史的に注目すべき由来としては、
「平安時代初期に活躍された法相宗の学僧・徳一上人が、湯の岳の頂上にあった三つの箱型石のそれぞれに、「戒(かい)」「定(じょう)」「慧(え)」と書き印した、あるいは戒・定・慧それぞれが入った三つの箱を頂上に納めたのがさはこの始まりという説」があります。
湯の岳もその昔は、「さはこ山」と言われていたそうです。

 

この「湯の岳」は、ちょうどハワイアンズの正面に位置しています。ホテルハワイアンズの展望大浴場も「湯の岳」という名称をつけていまして、この浴場から湯の岳を望むことができます。

 

湯の岳ハワイアンズ案内所から見た「湯の岳」


 


 


 


この山の形をどこかで目にしたことは、有りませんか?
実は、ハワイアンズのロゴマークの山は、湯の岳なんです。
ロゴの山の形は、「湯の岳」を、ある方向から見た際の形なんですよ。ハワイアンズロゴ
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